東南方位は人や情報が集まり広がる方位です。一方で北西方位は、物事を維持し信用に関する方位でもあります。ビジネスにおいては人を集める力だけでなく、その関係を維持する力も必要です。今回は東南と北西の象意をもとに、「集客と定着」について考察します。
東南は人を集める力

東南は風の象意であり、人や情報を行き交わせる意味があります。
風が一か所に留まらず周囲へ広がるように、東南の象意もまた人や物事を他者へ伝え繋げる働きとして現れます。口コミや紹介、人づての評判などはその代表例です。
現代ではSNSも東南の象意として考えることができます。投稿そのものではなく、その情報が共有され人から人へ伝わっていく過程に東南の性質が見られます。
このような作用から、東南は集客や人脈形成に関わる方位として読み取ることもできます。
東南だけでは定着しにくい

一方で、東南の力だけでは人や顧客が定着しにくい意味もあります。東南は変化や適応を得意とする方位です。そのため時代や状況に合わせて”柔軟に形を変える”ことができます。しかし、やり方や価値観を固定しにくいため、「ここならでは」という強い理由が生まれにくい(留まる要素が少ない)側面もあります。
東南は人を呼び込む作用に優れていますが、関係性を長く維持するには北西の象意も必要になります。
北西は人を残す力

北西方位には、信用や責任、維持といった意味があります。東南が状況に応じて容易に変えられる方位であるのに対し、北西は同じやり方を維持することを得意とします。そのため短期間では地味に見えることもありますが、長い年月をかけて信用を作る作用を持っています。商品であれば品質や接客の水準が大きく変わらないこと、自社を守ること、長期営業などが北西の意にあたります。
顧客にとって変化や目新しさは魅力的と感じる一方で、長く付き合う相手には安定を求めます。北西はその安定を支える方位でもあります。
短期的な東南、長期的な北西

東南は変化や流行との相性が良く、短期間で人を集める力を持っています。
SNSで話題になる、人から紹介される、口コミで広がるといった現象は東南の象意として考えることができます。そのため東南の力は、商売や情報発信の入口として働きます。
一方で、北西の力はすぐには現れません。信用や実績は一朝一夕で得られるものではなく、長い時間をかけて積み重ねる必要があります。
しかし人は最終的に安心感や信頼を求める傾向があります。そのため長く続く商売や活動には北西の象意が欠かせません。
商売をするなら両方必要

東南は口コミや紹介によって人を集めます。しかし長く支持され続けるためには北西の信用や維持の力が欠かせません。短期的には東南の作用が目立つこともありますが、長い年月をかけて残るものには北西の働きが関わってきます。
商売においても、東南と北西は優劣ではなく役割分担として考えることができるでしょう。
