家相で北西は「主人の方位」と言われ、欠けがあると一家の主人に影響があるとされています。また北西方位は「金」の気をもち蓄財、金運、出世運、昇進運など仕事に影響の強い方位でもあります。そのような方位であるため家相では家の北西が欠けていると一家の稼ぎ柱=主人に影響が出る場所だとされています。女性の稼ぎ柱というのはまた別の方位も影響してきますが、稼いだ資産というのが北西が担当するためいずれも大切にしたい方位です。

家庭での北西担当人物は「父」「主人」「祖父」「老人」です。
北西欠けは主人にどう影響が出るのか?
北西が欠けている家に住むとお金関係で何かしらトラブルがおきる可能性があります。収入に関わらず単純に貯金がない、または投資が失敗したりお金が上手に回らなくなってきます。また仕事では上司とトラブルが起こるなど出世に良くない影響が出てきやすくなります。そして本人は実力が伴わなくなりプライドばかり高くなる傾向にあります。
具体的な影響の可能性を探る
北西欠けは「北西方位にあたる人物(主人や祖父)が家にいない」という作用の場合もあります。そして北西が欠けると隣り合う西方位(金・喜び)と北方位(家庭・悩み)の運気が強く出る傾向にあります。
これらの作用を組み合わせると例えば、「北西該当人物が出張などで不在となって給料は良いが出費がかさんで貯蓄に回せない」などとなります。これはほんの一例で実際の作用は多岐に渡るのだと思われます。
もっと単純に買い物に目移りしてしまって貯蓄ができないなどの凶作用となる可能性もあります。
南の先天定位が六白金星のため、頭が働かなくなり見る目がないなど目に関する凶作用にも注目です。
主人以外にも影響が出る可能性
九星の本命星が六白金星であるか干支が戌年、亥年の人が北西欠けの家に住むと影響が出るとされています。九星と干支が両方当てはまる人はとくに影響が強く出る傾向があるように思います。

北西張りだと張りの影響が、北西欠けだと欠けの影響がでやすくなってきます。
家相では北西欠けはリフォームしかないのか
北西欠けの家の場合、可能であれば欠けの部分をなくすように「増築」するのが最も良い対策ですが、むずかしい場合は北西の欠けの方位(戌か乾か亥の方位)に物置きを設置するのが策になります。つまり北西欠けと北西張り運気の両方を得る工夫をするという対策です。物置きを北西の欠けをカバーするよう家の形が四角になるように配置します。その際母屋から1メートル以上離して設置するようにします(くっつけると気が滞るうえカビの原因になります)。そうする事で欠けの凶作用を緩和し張りの作用もあまり期待はできませんが狙うという対策です。
家相では家の細部の状態まで運気に作用するとされるため物置程度ではあまり大雑把に欠けが張りに変換されるという都合の良い現象は起きず、あくまで「欠け」と「張り」両方の象意がやってきたりします。どちらに意識を向けて暮らすかのバランス、自分にとって丁度いいを整えるのが家相改善のコツといえます。
物置の位置で北西方位の気が弱まっている場合もある

北西欠けの家で凶作用が強い場合、何らかの形で北西方位のエネルギーが弱すぎる状態の可能性も考えられます。
例えば北方位に物置きがあって北西欠けの場合です(北張りも同等)。家相の張り欠けは隣り合う方位の影響を少なからず受けるとされるため、北西が欠けた家は北や西のエネルギーが強い傾向にあるとされます。上図の場合は北方位の物置を移動または北西にも物置を設置すると北西方位の気がいくらか改善するでしょう。

または北西方位に家相と相性の良い常緑樹を植えて北西の気を補う方法もあります。植栽する場合は(年盤・月盤・できれば日盤も)五黄殺や暗剣殺、破壊殺を避けて工事をすることが大切です。
(マンションでもできる)北西欠けを補う家相対策
マンションの間取りが北西欠けの場合で現実に凶作用があって困るという場合は引っ越しが理想だと思いますが、上記の凶作用が感じられない場合は緊急引っ越しでなく対策で良いと思います。それは北西欠けであって凶作用がない場合は地相などが複合的に合わさって無難とまでいかなくとも住んでいける環境になっている場合があるからです。「ちょっと北西欠けで貯金がないから引っ越し」では元も子もないですよね。
実際にマンションでもできる北西欠けの家相対策は「掃除」と「色」と「アイテム」です。掃除は言うまでもなく、北西方位を掃除します。そのさい「使っていないもので場所を取っている」ものがあれば移動または処分するのが良いです。移動方位は欠けのある北西以外で「四隅線、正中線上を避ける」場所に置けたらそれで良いです。あまりに大きすぎるもの、思い入れのないものは処分が良いと思います。断捨離をして場所を開ければこれから家を流れる良い気の量が増えて良いかと思います。
色は「パール・白・金」など高級感のある色が北西と相性が良いです。ポイントは家相の北西と相性が良くても風水の北西と相性が悪い色を避けるのが気にしなくて済むのでおすすめです。
アイテムは北西の気を強めるもの、植物などを置きます。六白金星(北西)は高級感のあるものと相性が良いため貴金属や宝石などの高価なもの、時計などを飾ったりしまったりすると気を強めるとされます。神棚や仏壇などの神聖なものも六白金星の担当なので北西と相性が良いです。植物なら秋に咲く花や薬草などを飾っておくと良い気が流れるとされます。
ただしいずれも「欠けを補う程度」で完全な対策ではないことをご了承ください。
まとめ
家相では北西方位は「金」の気をもち蓄財、金運、出世運、昇進運など一家の主人の仕事に影響の強い方位です。北西欠けだと対策が必要になってきます。
自宅が北西欠けだと判明すれば不安があると思いますが、程度の大小で対応、対策が変わってきます。現状なにも不安な作用がなければ無難にバランスをとっている可能性もあるのでまずは掃除、断捨離など自分でできることをするのが良いかと思います。

心地よい暮らしになるよう、できる範囲でいいので整えていくことが大切です。