家相を変えて金運の方位を強めるためには、いったいどんな家の形にすればいいのか解説します。
引っ越し先の間取りの検討にもお役立てください。
※全ての家相に当てはまるわけではありません。ご了承くださいませ。
家相で金運のある方角

家相でお金を得る方位は、西の七赤金星となります。
そして資産を得る方位は、北西の六白金星です。
さらにお金を貯めたり不動産に変える方位は、北東の八白土星です。
北の一白水星は、家に入ってきたお金の振り分けを計画する方位です。
西・七赤金星について

西の七赤金星の作用には、収穫や現金のほかにも〈喜び・楽しみ・お祭り〉などうきうきした内容のものもあるため、喜びに関する金運の作用があります。
七赤金星は「取りかえる」ことを表す方位でもあり、金運と喜びを取りかえる行為=”買い物”の金運でもあります。純粋に喜びをもって現金を得て、また現金を使って喜びに取りかえていく方位です。
七赤金星の金運にはお金を貯めるといった運気はありません。西は出たり入ったりする金運であり、つまり財布の中身です。預金口座ではありません。
北西・六白金星について

北西の六白金星の作用には、お金・高級・貴金属や、〈支配・責任・完全・高いもの〉などであり、お金の上に立つという金運の意味があります。
つまり責任を持って完璧にお金を支配する行為=”先を見て預金しておく”といった作用を持ちます。
六白金星の金運は”お金を得る”という作用ではなく、”金銭的価値のある「支配する必要のあるもの」を得る”ような作用になります。つまり、不動産であったり受け継いだ預金であったり、「すぐに現金に変えられないものを得る」作用です。
北・一白水星について

北の一白水星の作用には、流通・計画・隠すといったものや、〈陰・冷静・変化〉などの内容のものもあり、金運を計画的に流通させる意味があります。
つまり西(または北西)から得た金運をどう振り分け、使うか計画を立てる作用があります。
北は直接現金が入ってくる方位というわけではありませんが、お金を無駄にせず金運の使い道を考えるには重要な方位です。
北東・八白土星について

北東の八白土星の作用には、変化・不動産・高いものや、〈貯める・再構築・対策・転換点〉などがあり、蓄積したものを新たな価値へ変化させる金運があります。
つまり北東は北西で徹底管理していた価値ある資産を、「山のように積み上げた後」に新しい価値(次世代)へと変えていく方位です。
北東と北西については作用が連動していることがあります。
西を強めた場合

以上のことを踏まえて、金運のある方位の運気を、張りや物置きなどで補強した場合どのような金運的な作用が考えられるでしょう。
まずは西の運気のみを張りなどで強めた場合、七赤金星の作用である”取りかえる行為”に役立つ金運が上がります。また取りかえること自体を好むようにもなります。
具体的には給料の良い仕事に就いたり、お財布の中におろせるお金が増えたり、喜びや買い物に関する運気が上がることが予測されます。
さて、西に張りをもたせると、隣り合う方位である南西と北西の運気が西に関連して弱くなります。これは家相のルールです。どういうことかと言うと、北西であれば「自由金が増える代わりに先を見越す分が減る」つまり貯蓄が減るまたは貯まらないなどが、作用として予測されます。
北西を強めた場合

北西の運気のみを張りなどで強めた場合、六白金星の作用である目上の人や不動産、価値ある資産に縁ができることが考えられます。
具体的には社会的地位が上がってスポンサーと縁ができたり、仕事が認められ本社へ抜擢されたりといった責任を伴う金運となります。しかし北西を強めた場合は比例して責任を伴うことが苦痛ではなくなることが予測されます。
北西と縁のある受け継いだ資産なども、たやすく管理できるようになっていきます。簡単に現金を使ってしまうことが減り、先を見越して必要な分の現金のみ使うようになっていくことも、作用としてはあげられます。
北西を強めるということは、隣り合う北・西の運気が弱くなります。また東南の運気とも関連します。買い物に関する財布の紐が固くなる、要不要の判断が早くなる、などが作用すると思われます。
北を強めた場合

北の運気を張りなどで強めた場合、お金の使い方に対して悩むようになります。入ってきたお金の、生活費に充てる分と貯蓄分、嗜好品の分、との振り分けでじっくり考えることができます。
入ってきた現金のすべてを貯蓄に回せば”生活の中の喜び”が減ります。そうなると個人的な感情の潤いが減ってしまうため、自分や家族を満たすための”栄養の資金”にする分を振り分けていく方位が北の作用です。北の潤いは物質ではなく個人の満足度を上げるもので、家族旅行や思い出作りなどが相当します。
お金の使い道を、悔いが無いよう判断することができるという方位だと思います。
お金に限らず、貯まった資産の振り分けの際に失敗がないようよく考える方位です。
北東を強めた場合

北東の運気のみを張りなどで強めた場合、八白土星の作用である”積みあがるまで蓄える”金運が上がることが予測されます。北東と北西の運気は連動しているため、北西の資金運を”積みあがりきるまで積み上げていく”ことが考えられます。
北東の作用で最も大きいものは「一族」です。金運にも一族が絡みます。
具体的には受け継いだ資産をさらに寝かせ、自分の金運も上乗せして子孫へ渡すような作用が予測されます。北東張りは、なにごとも切り崩したりしません。古いものでも使えるものは全て使って節約したり、家や土地も含めて資産となるものを子孫へ繋いでいこうとする作用があります。
(北東の作用の〈転換点・再構築〉とは”寿命”というターニングポイントという意味であるとも捉えられます。鬼門の「始まりと終わり」の作用を考えるとそうではないかと予測します。)
北東の金運は家族単位で使い切るものではなく、子孫一族代々であることがポイントです。
金運のある方位を全部強めた場合
家の東~南西まで(南西にも金運に繋がるものがありますが割愛です)を無難にしたうえで、西~北東までを「張り」で強めることは家相上不可能です。複合相といって、家の2か所までは張りで運気に影響を与えることができ、それ以上は家相が複雑になり凶作用が強く出るとされているからです。
ではどうすれば全部強められるかといえば、家の2か所に張りを設けたうえで、残りの箇所に物置きを置きます。ただし物置きを設置したことで左右の欠け運気にならにように調整する必要はあります。

例えばこのような配置にすると金運が上がるとされます。
ベストな家相

自分の九星・干支のある方位に張りを設けることが、無難に暮らすうえで必要です。自分の九星・干支の方位が欠けると、苦難や災難があったり健康被害にあうとされます。
それがたとえ金運の方位でなくても、自分の方位に張りを作ることで各方位に対応した運気が上がり、直接的な金運でなくても対応する個人の幸せや満足度につながります。
”お金だけはある”という家相を選ぶよりも、自分の望む状況を叶える家相に合わせたほうが人生の満足度が上がっていくと思います。それでも金運は叶えたいという場合は、金運の作用のある吉方位がおすすめです。
