南天の木は「難を転じて福と成す」といわれ古くから日本の庭木において親しまれてきました。邪気を払い福をもたらすとし、お正月に飾ったりもする縁起の良い木です。また南天の木は縁起が良いうえに日本の風土で育てやすい木でもあるため、昔からある家の庭の多くに南天の木が植えられているのを目にします。
家相でも南天の木は縁起が良く、植えた方角の気を強めたり、「欠け」の部分に植えると欠けによって弱くなった家の気=「難」を転じて補うとされています。
家相的にそのような効果が期待できると知って、自宅の運気が弱めな北東方位の気を強めよう!と北東に赤南天の木を欲張って植えすぎた際に思いがけず凶作用が起きてしまうといった出来事がありました…!
南天の木は鬼門に植えるといい木
南天の木は家相的に見て鬼門に植えるとよいとされる木です。諸説ありますが家の中心をとおって鬼門(北東)~裏鬼門(南西)にかけて線で結んだ「鬼門線」上に家の気が流れるため、その場所に南天の木を植えると鬼(=凶作用)を封じる意味合いで北東に植えると良いとされています。
鬼門に南天を植えた我が家の家相的な凶作用
南天は「南」の字が入ることからも九紫火星の気を持つ植物であり九紫火星は字から見て取れるように火のエネルギーを司る九星です。我が家の北東の艮と寅の方位に火の気をもつ赤南天を大量に植えたことにより、一緒に住んでいる本命星が八白土星で干支が寅年の家族に影響が出てしまいました。

自分の九星や干支の方角の影響を受けやすいです。
赤南天を植えた日から北東にあるトイレなどの影響で腰痛持ちだった家族が腰を気にしなくなり快適そうに過ごしており、私はコッソリ南天のお陰だと安心しました。ところが普段は非常に温厚な性格のはずが突然些細な事で火がついたように怒りっぽくなったように感じ不安になり、植えすぎた南天の数を減らすという出来事がありました。
赤南天か白南天か
家相では北東方位と赤色は相性が良いとされます。あくまで私の見解ですが、凶作用が起きたのは赤南天だけを植えすぎた事で我が家の気のバランスが乱れたようで、もし植えたのが赤南天ではなく白南天だったら九紫火星の気が抑えられたことでしょう。どちらにせよ植えすぎた事が原因です。白色も赤色も北東とは相性の良い色のため赤南天か白南天かで迷ったら家の形や気運で見極めるのが無難でしょう。
ちなみに家相では火の気のある植物を金運や家庭運の方角である西や北西や北には植えないほうが無難です。五行でいう「火克金」となり金運を溶かしてしまうなどと考えられているからです。
鬼門に植物を植える際の注意点
自宅などの鬼門に植物を植える際注意するのは九星が北東エリアにあたる家族がいる場合や、八白土星の象意の凶作用が現れないよう九星暦を見るのが無難とされます。九星暦で八白土星が五黄殺または暗剣殺、もしくは破壊殺にあたる日は自宅の北東方位の工事などをすると障りがあるとされ、たとえ小さな植栽だとしてもその日を避けるのが無難です。(ただし日盤のみ五黄殺などにかかる時は凶作用が日盤のみのため、おすすめはしませんが小さな作業などやむを得ず用心して行う事も可能です。)
まとめ
自宅の鬼門方位に南天を植えるさい家の形や家族の九星を調べたうえで、九星暦を見て五黄殺や暗剣殺または破壊殺が北東に巡っていない日を選ぶようにし、「欠け」の方位(寅か丑、なるべく鬼門線上は避ける)に植えることです。もしも五黄殺などが巡っている日に該当方位の工事をした場合影響を受けやすいのがその家に住む該当方位の九星や干支がある家族(もしくは工事をした本人)といわれます。家相では北東(鬼門)方位に南天を植えるのは家の形で北東に「欠け」のある場合など八白土星の象意による凶作用を避けることが目的です。または南天の福運を家に巡らせることで家の気を強めるために用いても良いかと思います。
北東に南天を植えることは簡単にできる家相対策になるためおすすめです。家相の凶作用を全て無くしたいという場合は引っ越しをするか思い切ってリフォームをして家の形を変えてしまうかですが、すぐに実行できない場合がほとんどだと思います。南天などの小さな対策をとりつつ吉方位に出かけて本人の運気をこつこつ上げるのがおすすめです。