裏鬼門と呼ばれる南西方位は「妻女(母親)」に関連する方角です。南西方位が欠けると妻(母)に凶作用がでるとされています。反対に南西方位が張ると妻に関する吉作用が起きるともされています。
南西欠けと南西張りでそれぞれ妻にどのような影響があるのか、裏鬼門についての家相的な見解をまとめました。
南西(裏鬼門)方位の出し方

自宅の南西方位を割り出すには、いくつかの方法があります。以下のうちどれかを使って割り出すことができます。
- iPhoneのコンパスアプリで真北設定にして自宅の南西範囲(60度)を特定する。
- 自宅の間取り図(一階部分)を張り欠けのない四角になるように囲い、四隅の対角線から線を引き中点を家の中心とする。中心が外になる場合もあるが、そのまま中心から南西範囲(60度)を特定する。
- 自宅の間取り図(一階部分)を家屋の形に切り取り、下から鉛筆などの棒で支えてバランスが取れた場所を中心として、南西範囲(60度)を特定する。※中心が取れない場合は中心が外にある可能性もあるため上のやり方を選ぶようにする。
詳しい方位の割り出し方はこちらです。
南西方位の作用

家の南西方位を司る九星は二黒土星といいます。二黒土星は万物を耕し育む作用があり、人物だと母や妻に当てはまります。堅実性や生産性に関わる方位です。
裏鬼門(南西)が妻に与える影響とは

鬼門方位が男(後天定位で長男や、跡取り息子=夫)を表すのに対して裏鬼門は妻を表します。裏鬼門の南西方位がデコボコな形をしているとその家に住む妻や母の役割にあたる人物が何かと苦労するとされます。
家相で裏鬼門(南西)が欠けると妻にどう影響があるのか

南西方位が欠けた家に住むと妻が家にいない、そもそも存在しない家などとなります。(もしくは九星が二黒土星の人や、干支が未か申の人に影響が出ます)
南西方位が大きく欠けると両隣の南と西の運気が強く出るため、南は社会の方位であり西は金運の方位のため「=妻が稼ぎに出ていく」という見方もできると思います。対極の北東の運気も強くなるため夫や子どもの家庭での役割が増えるといった作用もあるでしょう。(南と北東の気が強まると北も弱まるため、一家団らんが少ない家ともとれます)

南西欠けによってエネルギーが強くなる方位を考えてみましょう。
欠けの部分が少ない、他の方位でカバーしている場合は大きな凶作用にならず、例えばお母さんのポジションが薄い、趣味が高じて外出をよくするなどの見方もあるかと思います。
家相で南西は胃腸を表す方位のため、南西が欠けていると胃腸トラブルが出る可能性もあります。もしくは冷えがあったり婦人科系の不調、足の不調がでる場合もあるとされます

ちなみに自宅で欠け方位に該当している人物は、欠け具合によってその家での立場が弱いか、家族とすれ違ってしまうなどの傾向にあるように感じています。
家族の中でもしも「この人だけは(理由がなく)どうしても苦手すぎる」という人がいたなら、恐らく相手の担当方位が大欠けしているか張り過ぎている(またはトイレがある)可能性もあると思います。その場合は家相改善すると関係性も改善していくかと思われます。
家相で裏鬼門(南西)が張ると妻にどう影響があるのか

南西方位が少々張り出している家は妻が元気でいきいきとしています。胃腸の働きも良く精神的にも充実した暮らしができるでしょう。夫や家族に頼られ、なくてはならない存在となります。

南西張りの母は家族に頼りにされやすいです!
注意)南西が張りすぎると妻に悪影響がある
南西張りはいくら妻や母に吉作用があるとしても、南西張りすぎの場合は悪影響です。張りすぎだと先程とは反対に南西と隣り合う南と西の運気に欠けの作用が出ます。平べったく言うと、張りすぎは「やりすぎる」という覚え方がわかりやすいのですが、対応方位の作用が出過ぎます。南西張りは母が丈夫な傾向があり(家庭的事情などにより)働きすぎる、堅実すぎる、過保護になりすぎる、世話を焼き過ぎる、といった作用の出方をします。

南西にエネルギーが集中するといった感じでしょうか。
また南西張り過ぎは一時的に収穫が多いですが後に衰退するとも言われます。
張りの定義の正確性と難しさ
張りは3分の1以下(厳密には5分の1以下)でありそれ以上は張りといえず左右の欠けの運気となります。
「張りが3分の1までは良い」と思いがちですが…必ずしもそうでなく両隣の張り欠けの有無や家全体の形によるところが大きいです。
張りだと思っていた運気が「張りすぎ」の作用が出ている事を凶作用によって知らされたり、それぞれの家でケースバイケースである場合もあるため慎重に定義する必要があります。

シンプルな形の家ならわかりやすいですが、複雑な形の家は方位線を引いて詳細に調べたほうが良いです。
裏鬼門(南西)に姑の部屋があると家相で妻にどう影響があるのか

妻の方位である南西方位の部屋を妻以外が寝室に使うと、その部屋の住人と妻が揉めるという家相の見方があるのでできれば避けたほうが無難に過ごせると思います。
特に南西方位に姑の部屋があった場合は嫁姑問題が出るとされ、姑の部屋はできれば西か北西が良いとされます。
(恐らく、妻の定位の上で寝る=妻を軽く見る、尻に敷く傾向があり揉めるんだと思います。)
南西(裏鬼門)方位の家相の整え方

裏鬼門と呼ばれる南西方位の家相・風水の整え方については以下のとおりです。実際に取り掛かりやすい順で記載しました。
- 南西方位の掃除を心がける。
- 南西方位と相性の良い色のものを置く
- 南西方位と相性の悪い色のものを移動する
- 南西方位の敷地で土の部分を見せるようにする
- 凶相であれば家相改善をする
南西方位の掃除を心がける
家相改善で一番簡単な方法は家を掃除することです。南西方位に不用品が置いてあったりしませんか。鬼門〜裏鬼門にかけて流れた気は家全体を巡るため、良い気もそうでない気も家の中に行き渡ってしまいます。
使っていないものや思い入れのないものは思い切って処分することで、家の中に新たなスペース作り出し良い気が行き渡る空間を増やすと良いです。
思い入れのあるもの、例えば家族のアルバムや思い出の愛用品は北西に移動すると思い入れの気持ちがアップしますよ。

北西の作用は統率・充実・尊い…つまりメンタルに関わる方位のため、置く対象に思い入れがこもります。家族写真などもおすすめです。
南西方位と相性の良い色のものを置く
家相で南西方位と相性の良い色のものを置いたり飾ると南西の運気がアップします。
五行でいうと南西は土で、南西方位と相性の良い色は黄色・茶色・赤色・オレンジ色などです。
なお南西で風水と相性が良くて家相と相性が悪いとされる色はグレーゾーン(吉凶両方の可能性)なので使わないほうが安心です。
南西方位と相性の悪い色のものを移動する
上記と反対に南西方位と相性のイマイチの色を相性の良い各方角へ移動して、南西の運気を下げないように意識するとよいです。
南西方位の敷地で土の部分を見せるようにする
南西方位は土や畑の気を持っており、敷地で土の部分があればなるべく見せるようにすると南西の運気がアップします。もしもガーデニングやポタジェが出来るようであれば敷地の南西がおすすめです。
家相改善をする
上記の対策をとっても、南西の運気が非常に弱い家の場合は南西方位の家相改善をすることをおすすめします。方法としては増築や減築、物置などを設置することで南西の気を強めます。
増築や減築は一度行ってしまうと簡単にもとに戻せないため、家の図面を見て正確に方位を確認し慎重に行うことが重要です。家全体のバランスを考慮して、改築によって新たに欠けの運気を作らないよう行ってください。
まとめ

裏鬼門と呼ばれる南西方位は、家相では妻や母といった女性を象徴する場所です。裏鬼門が欠けるとその家に住む妻に災難が起きるとされています。
また妻と姑の関係を円滑にする目的であれば南西方面に姑の隠居部屋など作る事は避けたほうが無難とされます。
なお現代建築、現代医療においては南西が欠けていることで起きるとされる体調面での心配事は適切な受診などで回避できると思います。